第四回

このように新本格HR/HMにおいて重要とされる構造・様式とはつまり記号であり取り替え可能であるということだ。両者は常にある型の器に中身を注ぐが、飲み物が何であるかより器の美しさにこそ要点があるのだ。そこに物語を奥深くする情緒的動機・行動理由や、メロディに乗せて訴えかけるメッセージ性などという軟弱なものは必要ない。形式の強度こそ問われるべきファクターなのである。
と思って高校3年から読んだり聴くのはやめました。直接のきっかけは京極夏彦AIRとの出会いであります。